「本物のウィンナーシュニッツェル」の定義って知っていますか?
本場ウィーンにはいくつか条件があるんです。
その全ての条件を満たし、「世界一のウィンナーシュニッツェル」とドイツのテレビ番組で紹介されたお店に行ってきました。
このお店、「ウィンナーシュニッツェル」が食べられるだけでなく、作るところも見られるんです。
Meissl & Schadnって?
ウィーンのラグジュアリー・ホテル、リッツ・カールトンの斜め向かいにある「Meissl & Schadn」。日本語で発音するなら、「マイズル・ウント・シャードゥン」でしょうか。シャンデリアがきらめく上品な高級レストランという店構え。
シュニッツェル作りが見られるレストラン
このお店の前を通ったら、誰もが一度は足を止めると思います、それは、通りに面したオープン・キッチンでシェフ達によるシュニッツェル作りが見られるから。
お肉を叩き、衣付けから揚げる作業、本物のウィンナー・シュニッツェルを作る工程が全て見られれます。
このお店を知るきっかけになったのはドイツのテレビ番組。「本物のウィンナー・シュニッツェルを探す」という情報番組のワンコーナ。リポーターがウィーンのレストランを周り、最後にたどり着いたのがこのお店。
本物のウィンナー・シュニッツェルと呼べるには、
- 仔牛の肉を使用
- 乾燥したパンから作ったSemmelbrösel(細かいパン粉)を使用
- ラードまたは澄ましバターで揚げる
という条件を満たさないといけないとのこと。このお店はこの条件を全てクリア、リポーターから「世界一のウィンナー・シュニッツェル」の称号をもらっていました。
由緒ある名店が再び蘇る
Meissl & Schadnの創業は1896年。精神分析の権威、ジークムント・フロイト、作曲家で評論家のシュテファン・ツヴァイク(Stefan Zweig)、小説家で医師でもあるアルトゥル・シュニッツラー(Arthur Schnitzler)など、ウィーンの有名人たちが19世紀の終わりから20世紀にかけて訪れていた由緒ある名店だったそうです。
しかし1945年、第二次世界大戦の際のウィーン攻勢でMeissl & Schadnは破壊され、その歴史を閉じたかのように思われていました。しかし、長い時を経て、場所を変え、その名前と味を引き継ぐレストランとして再びウィーンにオープンしたのが今のお店だそうです。
高級ホテルが並ぶエリアにあり、店構えも立派。子連れには敷居が高そうに見えますが、子供が一緒でも大丈夫です。店内は私達の他にも赤ちゃん連れの家族や小学生くらいの兄弟がいる家族などが。どこの子も騒ぐことなく、お行儀良かったです。公式サイトからオンライン予約が可能なので、子連れでのディナーだったら、早めの時間に予約を入れておくことをお勧めします。
ドレスコードですが、私達はいつもより綺麗目なカジュアルで行きました。店内はスーツやセット・アップの人々もいましたが、Tシャツにジーンズの人も多かったです。ウチの子も途中でTシャツになってました。
火曜日の夕方はシェフからシュニッツェル作りを教えてもらうことも可能です。お一人様39ユーロ(シュニッツェル込み)。要事前予約、定員も限られているので、ご希望の方は早めの予約を。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
ウィンナー・シュニッツェル
伝統的な本物のウィンナー・シュニッツェル、お店の雰囲気からもお値段は高めなのかなと思っていたら、シュニッツェル単品は18.80ユーロ。かなりお手頃なお値段です。
揚げ油はButterschmalz(澄ましバター)、 Schweinschmalz(ラード)の伝統的な揚げ油の他に植物油を選ぶことも可能です。
サイド・ディッシュはオプションとなります。ポテト・サラダ、マヨネーズのサラダ、きゅうりのサラダ、リンゴベリーのジャムなど。お好みで組み合わせてください。
私達はフロイトも食べたというバージョン、「Wiener Schnitzel mit allen Schikanen」をオーダー。お値段は26.60ユーロ。ラードで揚げたシュニッツェル、リンゴンベリーのジャムとお酢バージョンのポテト・サラダなどが付いています。同じ内容をオプションで頼むより少しお手頃なお値段。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
ターフェル・シュピッツ
ザルツブルガー・ノッケルン
一人分だとこのくらい。メレンゲが大部分で中はスフレとプリンが混ざった感じ。ふんわりしているけど、コクがあります。中にジャムが入っているので、大きいけれど飽きることなく食べられます。
シュニッツェルとターフェル・シュピッツでお腹に余裕がなかったのですが、完食しました。飲み物は生クリーム入りではない、普通のコーヒーの方が合うと思います。子供はホット・チョコレートを頼んだのですが、砂糖が別になっていて、自分で甘さを調整できるタイプのものでした。旅行中、甘いものを食べがちになってしまうので、ここは親として嬉しいポイントでした。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
まとめ
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など