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ヨーロッパの夏、民泊予約の前に知っておくべき物件選びのチェック・ポイント【民泊】

「夏のヨーロッパは涼しい」と思っています?高温多湿の日本の夏と比べると確かにヨーロッパの夏は湿度が低く、過ごしやすい。

でも、そう思ってヨーロッパで夏休みを過ごしてみると、「こんなはずじゃ・・・。」と思う人も最近は多いハズ。

特に今年の夏、民泊を利用してヨーロッパで夏休みを過ごそうと計画されている方に物件の予約を選ぶ前に知っておくべき、いくつかのポイントをお教えします。

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ヨーロッパの夏の現状を知ろう

ヨーロッパの夏は本当に涼しいのか?

日本の夏の最高気温、地域によって差がありますが35度から40度前後ですよね?暑そうなイメージが薄いヨーロッパの国々でも夏の最高気温、35度以上から40度くらいまで上がることがあるのです。ちなみに今週の半ば、予想最高気温39度!(2019年6月最終週)「ウソっ!?」って、ニュースに叫んでしまいました。夏本番の7月や8月は一体、どうなるのか・・・。

もちろん、冷夏の年もあります。でも、地球温暖化の影響なのか、ここ数年、気温は上昇傾向。湿度が低いので、日本のジワっとした暑さではなく、カラッとした暑さではありますが、40度近い炎天下、日が当たる大通りを歩いていると「灼熱」という言葉がピッタリするような暑さです・・・。

サマータイムの日の入り時間

さらにヨーロッパの夏はいつまでも明るい・・・。日本だったら、午後7時頃には日が落ちますが、ヨーロッパの多くの国々の日の入りは午後10時近く。夕方は光の強さは弱まりますが、日が落ちていないので、気温が大幅に落ちることは少なく、暑さが日の入りまで続きます・・・。

エアコンの普及率

日本の家庭の必需品、エアコン。ヨーロッパでは商業施設にはあっても、一般家庭にはあまり普及していない国が多いと思います。

それは猛暑の日があっても、年に数えるくらいだったから。そのたった数日のために買う必要がないと考える人が多数だったのです。しかし、ここ数年、考えを改める人々も増えつつあります。

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夏の民泊、予約を入れる前にチェックしよう

行き先はヨーロッパのどの国?

まず質問です、夏休みの旅行はヨーロッパのどの国を予定していますか?

南ヨーロッパの国

答えがギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア、南フランスなら、エアコンの普及率は他の国よりも高いと思います。もともと、ヨーロッパの人々がバカンスを過ごすことで有名な地域、「夏は暑い」というイメージがあり、暑さ対策がしっかりしている建物が多いです。実際、アテネで民泊を利用した時は日本のメーカーのエアコンが付いていましたし、スペインやポルトガル、ニースではエアコンの室外機が付いている建物をたくさん見かけました。夏の民泊予約の際にはエアコンの有無を必ず確認しましょう。

中央ヨーロッパの国

もし、行き先がドイツ、オーストリア、チェコなどのヨーロッパの中央エリアの国の場合、要注意です!ここ数年、このエリアの国々では、異様なまでの猛暑が続きました。しかも、それまで猛暑をあまり経験していないため、暑さ対策があまりできていない物件が多いと思われます。

もし、これらの国に旅行予定の場合、どんな物件を選んだらいいのでしょうか?

中央ヨーロッパ圏の民泊物件、夏のチェックリスト

エアコン付き物件は僅か

夏休み、ヨーロッパ中央圏の国に旅行予定の場合の民泊物件予約、もちろん、エアコンが付いていれば問題ありません。エアビーでもエアコンが検索の条件に入っています。が、エアコン付きの条件で物件検索をするとヒット数が激減すると思います。その中にぴったりの物件があればいいのですが、そう上手くいかないことも。

エアコン無しだけど、気に入った物件が見つかった場合、以下のポイントをチェックしてみてください。

天井の高さ

暑さに強い建物ってどんな建物だと思いますか?日本だと新しい建物の方が良さそうに思われがちですが、ヨーロッパでは基本的には古い建築の建物の方が暑さに強いと言われています。100年以上前の建築物は壁が厚く、天井が高いものが多いのです。こういう建物は夏でも冬でも外気から遮断されていて快適に過ごせます。新築でも2000年以降に建設されたものだったら、高いクオリティのものが多いかと思いますが。

問題なのは戦後から80年代頃に建設された、いわゆる団地のような建物。戸数が多く、天井が低い薄い壁のコンクリートの物件は暑さがこもりがち。写真で物件の外観を見ると分かることもありますが、天井の高さを写真でよくチェックして物件選びをしてください。

何階にある部屋か

もう一つの重要なポイントは最上階の物件ではないこと

「この部屋、屋上テラスが付いている!」、ヨーロッパの民泊物件を選ぶ時、プラスに働く要素ですが、夏休みの民泊利用の時には気をつけてください。最上階は古い建物でも暑いところが多いです。「窓が大きくって、日当たりがよく、眺めがいい」というのも、猛暑の時にはマイナスになります。特に天窓がついている物件、これは屋根裏の部分を利用していると思われ、上から熱がダイレクトに入ってきます

夏の中央ヨーロッパの民泊の物件選びでは、天井が高い物件 最上階の物件ではないということもチェック項目に入れて予約を入れることをオススメします。

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ヨーロッパの民泊物件で今、暑さに苦しんでいる方へ

注意:ヨーロッパでは夏、40度以上の猛暑の予報が出るエリアもあります。以下の方法で部屋の温度が多少なりとも下がる可能性はありますが、場合によっては効果がないこともあります。以下の方法を行われる場合は自己責任でお願いいたします。

ヨーロッパはどこも涼しいものと思い込んで、民泊物件を選んでしまった方、そして来てみたら、猛暑だった・・・。夜、寝苦しいですよね、エアコンのありがたさを実感されると思います。

室温を下げる方法

でも、せっかくのヨーロッパでの夏休み、どうにかして少しでも過ごしやすくしましょう!もし、壁がある程度、厚い建物だったら、少しは温度が下げられるかもしれません。例えば、

  • 午前中の涼しい時間が過ぎたら、窓を閉め、カーテンをぴっちり閉める。
  • 一番陽の当たる部屋はドアを閉める(この部屋には日中入らない)。
  • ブラインドがある場合、日が出ている時間は下ろす

とにかく日光と温度を遮るようにしてください。「焼け石に水」っぽい感じがしますが、少しは温度の上昇を抑えられると思います。日が落ちて気温が下がったら、窓を開けてくださいね。

ただ、壁の薄い物件の場合は何をやっても厳しいです。なので、「部屋にいるのが無理!」というような場合、日中はエアコンのあるスポットや日陰のある水辺などに外出した方がいいです。水分もちゃんと取ってくださいね!日が落ちたら、少しずつ温度が下がってきますよ。

ダメ元でオーナーに問い合わせ

オーナーに扇風機がないか、ダメ元で質問してみてください。今まで、泊まった民泊物件で掃除用具がしまってあるコーナーに扇風機が置いてあったところがありました。近年の猛暑で扇風機を念のために用意しているオーナーさんも増えてきていると思います。分かりにくい場所に置いてあることもあると思います。扇風機、あるとないとでは夜、寝る時、大違いです。

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まとめ

夏のヨーロッパ、民泊予約の前のチェックリストのまとめです。

  • 南ヨーロッパの国ならエアコン付きの物件を選ぶ
  • 中央ヨーロッパ圏の国は物件の天井の高さと階数をチェック
  • 猛暑だった場合、窓やカーテン、ブラインドを閉め、日光と温度をできるだけ遮断する(効果がない場合は日中はエアコンのあるスポットへ外出)
  • オーナーに扇風機の有無を問い合わせる

正直、去年(2018)のヨーロッパの猛暑は耐え難いものでした。ニュースでエアコンや扇風機を求めてお店に駆け込む人が多かったと言っていましたが、納得です。エアコンがほぼ標準装備されている日本の方が過ごしやすいのではと思ったくらいです。

去年の様な猛暑にならないこと(すでに暑いのですが・・・)、そしてこれを読んでくださった方が、できるだけ涼しく過ごせる物件が見つかることを祈ってます。

 

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