「ウィーンでザッハトルテを食べる」、きっと「ウィーン旅行To Doリスト」のトップ5には入っている、ウィーンでやりたいことの一つ。
ザッハトルテの2大巨塔、デメルとホテル・ザッハー。ウィーン旅行でこの2つのお店のザッハトルテを食べ比べをする人も多いですが、両方とも行列のできる人気店。
「どちらか選ぶとしたら、どっち?」、個人的に断然「ホテル・ザッハー」をオススメします。でも、気をつけてください、ホテル・ザッハーでもオススメするのは「Café Sacher Wien」というカフェ。詳しくは下をご覧ください。
デメルとの長い本家と元祖的争いに勝利したホテル・ザッハー、日本に支店があるデメルと比べて「ここでなきゃ」という限定感が強いのも魅力。そして、キーとなるのは「特別感」。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
ホテル・ザッハー
シュテファン大聖堂のそばを通るケルントナー通りを徒歩で10分くらい進んでいくと、ホテル・ザッハーに辿り着きます。さすが、伝統と格式ある5つ星ホテル、外観からも優雅な感じが醸し出されています。
Sacher ECK & ショップ
ケルントナー通りに面しているホテルのショップではテイクアウト用のザッハトルテが購入可能。その脇にあるSacher ECKというカフェがあります。
ケルントナー通りから歩いてくると「あっ、ここだ!」とこのSacher ECKに入ってしまう方が多いかもしれません。もちろん、ここでもザッハトルテ、食べられます。でも、オススメするのはこちらではありません。
Sacher Eckeはカジュアルなタイプのカフェ。回転は早そうですが、店内はちょっと狭い感じで、背が高い椅子があったりと、ゆっくりくつろげる空間とはちょっと言い難い。
できるだけ時間をロスせず、ザッハトルテを食べたいという人向けにはいいかもしれませんが、優雅にザッハトルテを堪能したいという方はもうちょっと、歩いてください。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
Café Sacher Wien
もう少し進んでいくと、フィルハモニカー通りとの角にきます。このフィルハモニカー通りに面しているCafé Sacher Wienがお勧めするお店。
ここで案内された席は角のソファー席。ホテルのロゴ入りの真紅のソファーは座りごごちも抜群。インテリアはゴージャスでエレガント。ウィーンっぽい高級感です。
私達は12時前に店頭に着いたのですが、すでに10人ぐらいの人が並んでいました。お店を出る頃には行列がさらに長くなっていたので、なるべく待ち時間を少なくしたい場合は午前中の早めの時間帯に行かれることをオススメします。
行列で待っているとスタッフが人数のチェックに来ます。私たちの前は4名のグループだったのですが、2名用の席の方が回転が早いみたいで、後方に並んでいた二人客が先に呼ばれてました。待ち時間は20分程度でした。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
甘くみるべからず、ザッハトルテはかなりのツワモノ
頼んだのはザッハトルテ、トップフェン・シュトゥルーデル、ホット・チョコレート、生クリーム入りのコーヒーのメランジュ。ここのザッハトルテは生クリーム付きです。
ザッハトルテ、美味しいです、シンプルだけど手を抜いていない、さすが老舗。でも、3口目くらいまでだと思うんです、本当に美味しいのって。
中のアプリコットジャムの酸味と甘みがアクセントになっているけど、チョコレートがどっしりしているから、3口過ぎると重さの方が勝ってしまう。スポンジの部分が多いケーキなので生クリームは絶対に必要。
飲み物のセレクト、今回、失敗しました。ウィーン風の生クリーム入りのコーヒー、ウィーンで一度は頼んでみるべきですが、ザッハトルテと一緒なら思い切って普通のコーヒーにした方がいいと思います。
どうしてかって?生クリームが被るんですよ、「孤独のグルメ」で五郎さんが注文の時にあれだけ被りにこだわるのか、分かりました。それぞれ単体で美味しいものがクドくなっちゃう、被ると。
もう一つ頼んだトップフェン・シュトゥルーデル、カッテージチーズのパイみたいなもの。これと交互に食べることで、気分転換ができたと思います。人数分、ザッハトルテを注文すると、最後はきっと辛くなると思います。
隣の席のカップルをふと見たら、女性がザッハトルテ、男性がターフェル・シュピッツを食べていました。
デメルでもサンドイッチなどのスナックの他にシュニッツェルといったご飯ものもあるんです。でも、デメルの本業はスイーツ、世界的に有名なお菓子屋さんですよね。ホテル・ザッハーはホテルが本業、しかも5つ星、食事も美味しそうな感じがしません?しかも、食事メニュー、それ程、高くないんです。
ザッハトルテだけでなく、食事も一緒のテーブルで食べられるなら、甘いものが苦手な同行者も喜んで一緒に来てくれること、間違いなしっ!
ホテル・ザッハーの「Café Sacher Wien」はホテルの中のカフェ。インテリアや雰囲気、椅子の座りごごちの良さだけでなく、対応するスタッフも5つ星ホテル仕様。
カフェでお茶しただけなのに、入り口のところからお店を出るまで、丁寧な対応、しかも店内は優雅な雰囲気でゆったりできる、甘いものが苦手な人用のメニューも豊富。ウィーンでザッハトルテを食べるなら、どう考えてもお値段以上の価値が体験できるホテル・ザッハーの「Café Sacher Wien」がオススメです。
ホテル・ザッハーでの優雅な時間、可愛いが詰まったデメル、世界一のウィンナー・シュニッツェルのレストラン、雨の日も楽しいウィーンの地下道など
まとめ
日本には支店が出ていないホテル・ザッハーは限定感もあるし、さらにCafé Sacher Wienなら、特別感と優雅さを感じながら、ゆったりザッハトルテが味わえる、ウィーン旅行のハイライトの一つとしてぴったりな感じ、しませんか?
ここまで書いておきながら、実はデメルにも行っているんです。原宿クエストビルにあったお店、大好きだったんです。だからウィーンに行ったら、絶対、本店に行くって決めてました。ホテル・ザッハーとは違った雰囲気でこちらは別の視点でオススメのお店。その話は別の記事でどうぞ。