2019年の秋からオンライン・ショッピングが面倒になったEU
「オンラインショップでポチる」、決済用のクレジットカードの情報が登録済みなら、ひとポチでお買い物は超スムーズ、日本では当たり前のことですよね。
でも、ヨーロッパでは昨年秋からそうはいかなくなりました。
忘れもしません、昨年の秋、急遽必要となったものをネットで購入しようと、クレジットカードで決済を行なったら
「何、なんで買えないの?」
クレジットカード自体には何ら問題がないにも関わらず、モノがネットで購入できない・・・。
そう、去年の秋から、ヨーロッパでのオンライン・ショッピングやオンライン・バンキングは「面倒」になったのです。
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オンライン決済を安全にする「PSD2に基づく2段階認証」って?
面倒になった理由はPSD2が施行されたから。このPSD2、正式にはPayment Services Directive 2、日本語では「欧州決済サービス指令」と訳されるようです。
ざっくり言うと「EU内のオンライン・バンキングやネット・ショッピングの安全性向上のためのルール」?
昨年の秋からこのPSD2に従った方式でないとオンライン・バンキングやネットショッピングができなくなってきています。
安全性向上のために必要となったのが「二段階認証」。ネットショッピングでは、従来通りのクレジットカード情報の入力に加えて、もう一つ、「本人確認」を行う必要があるのです。
例えば、事前にスマホに銀行のアプリやTAN(トランザクション認証番号)というワンタイムパスワードを発行するアプリを入れ、ネットショッピングの際にスマホでその決済を承認することが必要となったのです。
一応、例外もあるんです。ネットショッピングでも30ユーロ以下のものは2段階認証なしで決済可能。ただし、今後、変更される可能性もあるかも。またオンラインでない実店舗でクレジットカード決済も例外らしいです。
詳しいことはドイツ連邦銀行のサイトやFinanztipのサイトでお確かめください(ドイツ語)。
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